「播磨漁具研究所」「古今東西名品珍品」「３４」ページ

■アメリカで同じオーナーが所有していたものです。入手時点ではどちらもフライ用ラインが巻いていましたのでフライ用に使っていたものと思います。
■２個は基本的に同じ構造（同軸＝1：1構造）で、ビスを使わずすべてリベットで組み上げており、従って分解は出来ません。
■写真左の方が微妙に小さくカップ径：37.5ｍｍ、写真右は41.5ｍｍですが、自重はともに60ｇで同じです。
■写真左の方にはフットにHENDRYX PAT.MAR.21,1878 PAT JULY10,1888 （どちらも下１桁は摺れて不明瞭です）。写真右の方には表示ありません。
★細かい部分が酷似しているのでメーカーは同じと見ても不自然ではありません。
■どうやら100年以上前のものと見て間違いないようです。大体、パテント（特許）として認められる特別な技術をこのリールに見付けることが出来ないので、超！黎明期のリールに違いありません。
■ALL真鍮（Brass)製で感じよく枯れています。
■レベルワインダが無いので、左右、上下の方向に縛られず、ロッドに対して好み向きで使用出来るところがいいです。ハンドルは双方ともにウッド製です。
■どちらも構造上、精度こそ高くありませんが、カラカラとスムーズに回転し、シンプル構造なので実釣も問題ないと思いますが、ご覧の通りのアンティークです。